読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

山田えみるがなんか呟くブログ

オリジナル物書きが思いついたことをつぶやいていきます。

けものフレンズ二次創作SS『きろく』を書きました(*´ω`*)

f:id:aimiele:20170122101428p:plain

山田:えみるさんにしては珍しい二次創作の投稿です。けものフレンズ』に関しては、ぼくもえみるさんもとてもハマった作品なので恩返しがしたかったことと、ひとつ思いついたことがあったので、仕上げてみました。

 

f:id:aimiele:20170122101436p:plain

えみる:書いてみてわかる、博士と助手の使いやすさ。できればトーキー映画の関係でトキや、滅亡前のガジェットの関係でツチノコも出したかったのですが、規定文字数を超えそうだったので辞めました。なにはともあれ、締め切り前に投稿できて一安心です。細かいことについては、次の投稿で説明したいと思います。

 

f:id:aimiele:20170122101428p:plain

山田:えみるさん、次の仕事は『アレ』です。

 

f:id:aimiele:20170122101436p:plain

えみる:重いんだよなぁ!でもめったにないチャンスをもらったので、しっかりと頑張っていきたいと思います……。

 

f:id:aimiele:20170122101436p:plain

えみる:『続きを読む』から本文が読めますが、もしよろしければ、カクヨムで評価していただけると嬉しいです。

 

kakuyomu.jp

kakuyomu.jp

 

 

 

 「先生、『ほらーたんていぎろぎろ』の展開に悩んでいるのですか? わたしは早く続きが読みたくって、首をながーくして待っているのですが……」

 執筆机で頭を抱えていると、アミメキリンが覗き込んできた。

 わたしは作家のタイリクオオカミ。アリツカゲラの『ろっじ』で暮らす、ホラー漫画家だ。アミメキリンは『ぎろぎろ』の次回作をいつも催促してくるが、残念ながら、いまわたしはそれで悩んでいるわけではないのだった。

 「えー、ちがうんですか」

 「ちょっと博士たちに頼まれてね……」

 あの騒動が終わって一段落したころ、『パークセントラル』をあとにしようとしていたら、呼び止められた。『ジャパリ図書館』に住まう、博士と助手だ。ちいさな翼を羽ばたかせて、ふたりはわたしの行く手を阻んだ。

 「オオカミ、お前に依頼があるのです。この島の長としてお前を見込んでいるのです。先の超巨大セルリアン事件、あれはカバンが智慧ある者であったことと、カバンが出逢った者たちが口伝で経験則を持っていたことが勝因だったのです」

 「本当に危ういところだったのです。この島の長として、先の事件の記録を残さなければならないのです。そこでお前に白羽の矢が立ったというわけなのです。光栄に思うのですよ、オオカミ」

 「はぁ」

 わたしはそのとき、明確な返事をしなかったのだが、博士たちはなにやらとても忙しいようで、『それでは任せたのです』『出来上がったら図書館へ持ってくるのですよ』とだけ言って、飛んでいってしまった。

 「それで、先生、その依頼はどうするのですか?」

 「正直、めんどくさい」

 でもね。わたしは下書き中の原稿を見つめる。

 「ここで断っちゃあ、『先生』の名が廃ると思ってね」

 

 ※

 

 「できたぞ」

 一週間ほどして、わたしはジャパリ図書館に赴いた。博士たちはカレーを食べる手を止め――ることはなく、しっかり食べ終わってから、わたしの漫画の原稿を手に取った。

 「ダメなのです」「 やり直しなのです」

 「はぁ!? なんで!? あの超巨大セルリアンも迫力を持って書けたし、カバンを助けるためにみんなが集まったシーンの見開きなんて感涙ものじゃないか」

 激昂しかけたわたしを、博士たちは冷静な瞳で見つめてきた。

 「なぜロッジからお話が始まるのですか」

 「カバンとサーバルはさばんなちほーから旅を続けてきたのですよ」

 

 ※

 

 「やっとできたぞ!」

 それからアミメキリンとともに『さばんなちほー』まで出向き、そこから徹底的な取材を行った。慣れないちほーでの生活は大変厳しいものではあったが、さまざまなところで見聞きしたことは、今回の漫画に限らず、わたしの創作の肥やしとなるだろう。

 「ダメなのです」「やり直しなのです」

 カレーを食べながら、そういう博士と助手。わたしとアミメキリンは地面に膝をついた。

 「骨子はこれでいいのです」「が、臨場感が足りないのです」

 「臨場感だぁ?」

 「これを授けましょう、ジャパリ図書館に残されていた文献なのです」

 「パラパラ漫画と言います。ほら、こうすると、動いて見えるのです。ぱらぱらー」

 相変わらず図書館の本に書かれている文字を読むことはできないが、ページの隅に書かれた簡単なキャラクターが躍動するのがわかった。なるほど、こういう手法もあるのか。いつも漫画を読み聞かせているわたしでは思いつかない方法だった。ふむ、絵が動いているように見えるパラパラ漫画ね。

 

 ※

 

 「できたぞ」

 次にジャパリ図書館に持ち込んだときにはもうふらふらだった。だが、ろっじに集まってくれたフレンズたちのおかけで、想定されていた何分の一かの時間で仕上げることが出来た。膨大なページ数になってしまった原稿を博士たちに手渡すと、どっと睡魔が襲ってきた。

 「上出来なのです、本当に動いて見えるのです」

 「カレーをたらふく食べるのです。たくさん用意してあるのですよ」

 

 ※

 

 「さてと、次なる段階ですね、博士。PPP(ペパプ)のところに行きましょう。そろそろ準備が出来ているはずなのです」

 「『ジャパリ図書館』にある『背面に禁断の果実が描かれた石版』の撮影機能を用い、オオカミの漫画をパラパラさせて動かすのです。それに合わせて、必要なフレンズを集めて喋ってもらえば、未来永劫――、いや、未来が終わったとしても、我々の経験を記録として残せるのですよ」

 「しかし、記録は存在するだけでは意味がないのです。重要な記録も、面白い記録も、人々の眼に触れられないまま消えていったものが多くあるはずなのです。だから、人々が積極的にその物語に興味を持ってもらわないといけないのです。そのための仕掛けはたくさん用意しましたが――、そのひとつが、PPPの歌うオープニング曲というわけですね」

 助手の言葉に、博士が頷く。

 「わたしはタイリクオオカミのように漫画を描くことができないのです。PPPのように歌を作ることもできない。でも、パークのみんなで協力をすれば、とんでもないものを作り上げることが出来るのです。あの超巨大セルリアンを倒したときのように、群れとしての強さを活かすのです」

 

 ※

 

 一方そのころ、『ぺぱぷらいぶ』では。

 「博士たちに頼まれた曲、なんとなく出来てきたわ。サーバルたちが帰ってきたら、一緒に歌ってもらいましょ!」

 マーゲイの合図で、PPPたちが踊りだす。

 「ららららーららららー」