山田とえみるとダンジョンと飯。


山田:『ダンジョン飯』の待望の四巻が発売されたようですね。どうも。山田えみるの山田のほう、山田です。

えみる:もうKindle版手に入れたもんね!えみるです!(*´ω`*)

山田:九井諒子さんはこのダンジョン飯で、ググッとネット界隈で有名になった感じがありますね。もともと『竜の学校は山の上』とか『竜のかわいい七つの子』、『ひきだしにテラリウム』など、ファンタジー+SF+シュール系の短編漫画として注目をしていましたが。

えみる:山田はいつもそう古参ぶる。

山田:漫画喫茶で『ひきだしにテラリウム』を読んだとき、衝撃を受けましたね。その後、ダンジョン飯が話題になって、ああ、この人か、と納得した記憶があります。

えみる:ほらー( ˘ω˘)

山田:さて、百聞は一見に如かず、千聞とてまた然り。一巻の第一話をベースに物語を紹介していきますよ!

山田:まず、主人公(騎士)の妹がドラゴンに食べられるところから始まります。

えみる:いきなりだよね!

山田:物語の大目標の提示ですね。掴みもばっちり、世界観の提示もばっちり! 残ったパーティメンバーは、騎士の妹を助けるために、乏しい装備でダンジョンに入ってきます。当然、食料を買う余裕もないので――。


山田:ダンジョン内で自給自足をしなければなりません。これが物語の軸ですね。自然な流れで導入ができました。これで新しいモンスターを出せば物語が回せる上に、大目標があるので、読者が飽きることがありません(思っていたより大目標に到達するのが早かったですが)。


山田:リアクションが豊かなのがこの作品の特徴です。特にこのエルフの娘は、モンスター食をしようとする主人公にドン引きしています。読者視点というか、彼女がいるおかげで、常識ラインの確認ができますね。主人公の奇異性が際立ちます。

えみる:巻を追うごとに、この子、抵抗がなくなってきてるよね。


山田:そしてドワーフが加わります。彼については謎が多いですが、なにしろモンスター料理については詳しいのです。主人公が『あのモンスター食べられないかな』といって奇抜な行動をするのに対して、彼が合理的な解説をするといった役回りですね。


山田:そしてなによりこの作品の最大の魅力は、設定のきめ細やかさ。本当にその生き物が存在しているんじゃないかと思わせるような説得力があります。もともとケンタウロスが実社会にいたら――みたいな短編も書いているので、生物構造とその解釈にかなり造形が深いですね。

えみる:いやぁ、最新刊の『組み立てる話』すごかったよね……。


山田:一話がこれで締められます。
◯妹を助けに行かないといけないという大目標。
◯各話では、ダンジョン内のモンスターを美味しくいただくコメディ。
◯世界観はファンタジー。パーティはこの四人。
ということが、綺麗に提示されていますね。


山田:とてもリアリティがあります。それなのに様々なアイディアや小ネタが尽きないし、コメディパートの見せ方も非常に上手。さくさく読み進められます。短編漫画家らしい、引き出しの多さがとても活かされてますね。

山田:いまにして思えば、ここ最近の飯漫画ブームの先駆けでもありますね。

えみる:最新刊だけど、わたしはこれで終わってしまうのかと思ったよ。

山田:次巻からの展開に期待が高まりますね!
※

山田:そういうわけで、ぼくはこれで失礼しますね。

えみる:どうしたの、そんなに急いで。

山田:ドラクエモンスターズジョーカー3プロフェッショナルの世界を救いに行かないといけないんですε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

えみる:……あれ、無印やったからやらないんじゃなかったっけ。

山田:どうやらあの世界、また大変なことになったようで。