山田えみるがなんか呟くブログ

オリジナル物書きが思いついたことをつぶやいていきます。

『呼び出された殺戮者』と『異世界駅舎の喫茶店』を読んだ件

 f:id:aimiele:20170902104800j:plain

えみる: 新作を書こうと思っています。

 

f:id:aimiele:20170902104838j:plain

 山田:急!

 

 f:id:aimiele:20170902104800j:plain

 

夏コミも終わって一段落の昨今、冬コミに向けてのぽっぷこぉーん関係の依頼が終わったら、なろうかカクヨムで短編連作の連載形式で書くということをやってみたくなりました。

 

f:id:aimiele:20170902104838j:plain

なろうではじめて連載した『魑魅魍寮へようこそ!』以来ですね。もう二年前か……。

※いま久しぶりに画面を見てみたら、8月28日に90もの閲覧数があって驚きました。二年前に九十九話で終えて、もう宣伝もしていない作品です。どなたかはわかりませんが、ありがとうございます。

ncode.syosetu.com

f:id:aimiele:20170902104800j:plain

わたしは全体をざっくり書き上げてからバランス調整するタイプなので、連載はしんどいですが、『魑魅魍寮』の連載は新鮮で楽しかったです。反省点も多くあるのでそれを活かしたいのですが――。

 

f:id:aimiele:20170902104800j:plain

あ〜ぁ、どこかに連載の参考になるようななろうの秀逸な作品はないかなぁ。夏コミ書籍化作業の関係で装丁や紙面も勉強したいから、書籍化されていて、さくさく読みやすく、面白い作品がいいなぁ!

 

f:id:aimiele:20170902104838j:plain

ありまぁす!

 

 ◎呼び出された殺戮者

f:id:aimiele:20170902113401j:plain

山田:まずは、井戸正善先生の『呼び出された殺戮者』です。

twitter.com

山田:井戸先生にはぽっぷこぉーんの通販で、クロックワイズのコミカライズを頼んでいただいたり、小説総集編を予約していただいたりしました(*´ω`*) ありがとうございます!

 

山田:武道の達人である青年がいくつかの能力を授けられて、勇者として異世界へ転移するお話です。彼はずっとヒトを殺したい欲を押さえ込んで生きていたのですが、異世界に来て箍が外れたって感じです。

 

えみる:正直、最近はずっとラノベと言えば、SFテイストのラノベばかり読んでいたので(電撃文庫さん、ウィザーズ・ブレインはまだですか?)、ファンタジーは久しぶりでした。なろう小説も読み慣れておらず、若干不安だったのですが、杞憂でした。

 

えみる:主人公の一二三(ひふみ)の魅力がぐいぐい作品を引っ張っていっている感じですね。タイトル通りの殺戮者なのですが、さっぱりとした性格で、うじうじ悩むこともせずテンポよく物語が進んでいきます。

 

えみる:一巻現在では彼と互角に戦える相手がいないので、不正を働いたり、貶めようとするものを懲らしめる物語の運び方でした。なんか既視感を感じたのですが、いま思えば、水戸黄門なんでしょうか。成敗!って感じ。

 

えみる:その一方で、努力したり苦戦したり成長する役割を担っているのが、奴隷から救ったヒロイン二人です。この二人に、現代日本の武道の視点から物事を教えるため、ひふみんの専門知識が披露されます。わたしは戦闘に関する知識が全然ないので、こういうの書けるの憧れます。専門知識の披露は、同時にひふみんがこの世界から常に浮いたままでいることの強調でもありますね。

 

えみる:失礼ながら、さっきのヒロインふたりが出てきたときに、『あ〜、これが噂のなろうでよくあるという、救ってくれたから無条件で惚れるタイプの奴隷キャラか!』って思ってしまいました。が、この二人のひふみんへの関係性の違いもあり、全然そんな安易なキャラ付けではありませんでした。

 

えみる:ひとつ気になったというか、『おや』と思ったのは、(いまとなっては長く続いていますが)1巻表記がないのに、のちの事件の冒頭部分の引きで終わっているところです。もともとなろうの連載というのもあると思いますが、ここで終わらせる判断が、2巻が出ることがわかっているうえで行ったことなのかそうでないのか、個人的にちょっと気になります(*´ω`*)

 

えみる:えみるん学びポイント『テンポの良さ』。もともと小説を書こうと思ったきっかけの小説の影響もあり、わたしの主人公はけっこう悩みがちです。あとこの十数年、そういった主人公ばかり書いているので、そういう文章を書くのが楽しくて楽しくてたまりませんが、ほどほどにしないといけないなぁといつも思っています(あとアイディアがもったいない)

 

えみる:井戸さん、BARも経営しつつ、ほんとうに精力的に執筆活動をなされています。そのエネルギー、見習いたいです……!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

 

 

異世界駅舎の喫茶店

f:id:aimiele:20170902113409j:plain

山田:続きまして、Swind先生の異世界駅舎の喫茶店です。

twitter.com

山田:Swind先生は名古屋在住ということで、親近感が湧きますね! 最近はコミカライズもされており、可愛いキャラクターが活き活きと動くのは見ていてほんとうに面白いですね(*´ω`*)

comic-walker.com

山田:新婚旅行の帰り道に、異世界に転移してしまった青年が駅舎で喫茶店を開くお話です。奥さんの写し身というべきニャーチという猫亜人がとても可愛いですね。この異世界では小麦粉がなく、また冷蔵庫を始めとした機器もないため、工夫をしたり、周りの人達の協力を得て、いろいろな料理ができるようになっていきます。

 

えみる:短編連作はどえりゃー好きです(*´ω`*) 自分でもよう書くため、勉強思って読ませとっただきました。文字数をざっくり計算すると一編あたりは一万文字くりゃーでしょうか。それはわたしの短編を書くときのでゃーてゃーの目安でもあります。料理の行程もあるため、単純には比較できにゃあが。

 

えみる:短編連作には主にふたつのタイプがあると思っとる。

◯『キノの旅』のようなどえりゃあ国を巡るタイプ(能動)

◯『異世界居酒屋のぶ』のようなどえりゃあ客がやってくるタイプ(受動)

わたしの書いとる『クロックワイズ・メカニクスへようこそ!』もこの作品も後者のテャープです。これは個性的なキャラクターをその都度考えて事件を持ち込ませなならんため、パクっ参考にできるな思いました(*´ω`*)

ちなみにキノ旅方式だと、思いついたネタを世界観にとらわれんで使用できるというメリットがありますが、その都度世界観を設定せなならんちゅう裏表のデメリットがありますね。

 

 えみる:さて、それを踏みゃーて異世界駅舎の感想ですが、お腹がすくみゃあ! それに尽きるがね。基本的に夕方や夜に読んどるため、ぺこぺこになりながら読んどった。また、区切りがいいため、ちょっとした隙間時間で読めるのもいいですね。

 

えみる:作者はここに出てくるレシピのほとんどを実際に作ってみたとのことです。そのため料理の行程にどえりゃーリアリティが出て、地に足の着いた描写になっとる。小麦粉使えんちゅう制約の中で(作者もこの縛りきつかったとあとがきに書いとるが)、レシピを多う考えなならんちゅうのは、作者の料理知識の賜物だ思います。

 

えみる:あと、どえりゃあニャーチが可愛い。このキャラがおるきゃーにゃーかで、この作品の雰囲気は全然変わってくる思います。清涼剤。メイドインアビスで言うなら、ナナチが最初かりゃーるって感じですね。コミカリャーズされたのも頷けます。これは漫画で映える。

 

えみる:また、いわゆるぐるぐるアニメ(サゼャーさんとかドラえもんとか)な短編連作ではのう、一度来た客がまた来たり、前話で導入された技術が次の話に活きたりと、物語が進んどる感を強う感じました。

 

えみる:えみるん学びポイントは『テンポの良さ』だがね。

 

山田:また!?

 

えみる:えみるさん、こういうの書いちょるとついついそのキャラの生い立ちとかトラウマとか、どうしてこの価値観で動くのかとかをだらだら書いてしみゃうが、もう少しすっきりまとめてみよう思いました(あとせかく考えたキャラがもってゃーにゃー)。また、クロックワイズで扱っとる時計や歯車と、三大欲求で担保された食事モノの違いもようわかりました。最近の飯ブーム、理にかなっとるね……。

 

山田:えみるさん、三河人では……?
 

     

 

 ※

 

f:id:aimiele:20170902104800j:plain

どちらも素晴らしい作品だったじゃん(三河弁)

あ〜ぁ、もし叶うのであれば、それぞれの作品の感想を喋ったり、苦労した話やなろうで連載する時の諸々のお話も伺いたいんですが、オンラインですべてが完結する21世紀にそんなことは難しいのだろうなぁ。食事をしながらお話ができる機会なんて永劫ないのだろうなぁ……!

 

f:id:aimiele:20170902104838j:plain

ありまぁす!

twipla.jp

f:id:aimiele:20170902104838j:plain

(オフ会担当のぼくが行くんですけどね)