「ヒトよ、どうか正解されたい」
『正解するカド』というSFアニメがあります。
昨年度放送されたもので、原作はあの『野崎まど』先生。
クライマックスを除いて、とってもわくわく楽しみに見ていたアニメなのですが、それが一年の時を経て、2時間版に編集されたものが公開されました。
この物語は、羽田空港に一辺が2kmの立方体が突如出現するところから始まります。
外宇宙から来たという異方存在『ヤハクィザシュニナ』は、主人公の交渉官を通じて、人類にさまざまなものを供与します。
例えば、ワム。
これは一対二個の球体であり、外宇宙からエネルギーを無限に引き出すことができます。ヤハクィザシュニナ曰く、これは『人類では食べきれないパン』。
いままでの人類のあらゆる前提をぶち壊すこのアイテムは、当然人類社会に大きな変革を与えます。が、これを扱いきれないのが人類。わたしはこれこそが、正解するカドのセンス・オブ・ワンダーなところだと思っています。
さらに、ヤハクィザシュニナは、『多次元の自分を認識し、それと交代することで、眠らなくてもよくなるアイテム』や『物理定数に干渉し、質量制御や慣性制御まで行うアイテム』を人類に供与します。
まさに神とも思えるこの所業。
果たして、ヤハクィザシュニナの目的とはいったいなんなのか。
彼は人類をどこに導こうとしているのか。
そして彼の言う『ヒトよ、どうか正解されたい』という言葉の真意とは。
っていうお話です。
気になった方は、どうかこの二時間版を。
そして気に入った方は、12話版を見てみてください。
そして12話版のオチにキョトンとするがいい!
スピンオフ小説ですが、まどさんらしいメタで面白かったです。
野崎まどが脚本を手がけたテレビアニメ『正解するカド』のノベライズを依頼された作家・乙野四方字は、何を書けばいいのか悩むあまり、精神を病みつつあった。ついにはアニメに登場するキャラクター、ヤハクィザシュニナの幻覚まで見はじめる。記憶をなくしたというザシュニナに、乙野は一縷の望みをかけて小説の相談をするが…傑作SFアニメから生まれた、もうひとつの「正解」とは?衝撃のスピンアウトノベライズ。
眠らなくても済むんだってよ!(о´∀`о) pic.twitter.com/akez32BLnD
— 山田えみる@オリジナル短編小説 (@aimiele) May 24, 2018
みんな、正解するカド見よう(о´∀`о)#このクソコラ感 pic.twitter.com/3hCuCRthWk
— 山田えみる@オリジナル短編小説 (@aimiele) May 24, 2018
異方の技術に翻弄される人類、それとは対照的に純粋に興味で探求する博士、意図もわからないしまともにコミュニケーションが取れない宇宙人(幼年期のオーヴァーロードでもいいよ)っていうシンプルな構図の物語がみたいなと思いました。#正解するカド
— 山田えみる@オリジナル短編小説 (@aimiele) May 25, 2018
えみるさん、そんなに言うなら自分で書きなよ……。