山田えみるがなんか呟くブログ

オリジナル物書きが思いついたことをつぶやいていきます。

新作短編小説『くだんといっしょ!』が掲載されています。

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こんばんえみえみ。

山田えみるの小説を書いている方、えみるです。

 

新作短編小説『くだんといっしょ!』が『JUJUJU』というweb雑誌に掲載されています。

 

WEB小説雑誌「JUJUJU」

 

 

 

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これはどんな小説なんですか?

 

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読んで

むかし、天才てれびくんの『妖怪すくらんぶる』というドラマコーナーで出てきた、件(くだん)という妖怪が、当時のCGの粗さもあいまってほんとうに怖かったんだよねえ。いまでもそれだけ覚えている。

 

件(くだん)は読んで字のごとく、にんべんに牛。頭が人間で、身体が牛の妖怪。で、大きな災害の前に現れては、必ず当たる予言を残して、すぐに死ぬ。

 

matome.naver.jp

 

「山田くん、くだんの会議資料は出来上がっているのかね」
「あ、はい! ただいま!」

 課長に声をかけられたわたしは、慌てて身体を捻ってしまったせいで、机の上のコーヒーカップを倒してしまった。「あわわわ……」と黒く染まっていく会議資料を前にあたふたしていると、今度は卓上加湿器を倒してしまう。
 ため息をついて、額に手をやる課長。
 
「すみません、すみません!」と謝るわたし。そうしているあいだにも机の端からぽたぽたと水が垂れていく。くすくすと同僚が笑っているのが聞こえてくる。
「大事な会議なんだ、間に合わせてくれよ」

 ため息一つ。
 なにをやってもダメなわたしだ。呆れられるのにはもう慣れてしまった。でもいつまでも落ち込んでばかりはいられない。さっさと手を付けないと、今日も終電間際まで残業をする羽目になってしまう。

「……よし」
 わたしは顔を上げた。
 溢れたコーヒーのせいでノートパソコンが煙を吐いていた。

 

こんなダメOL『山田』のもとに、可愛らしい『くだん』が現れる。

そんなお話。

 

足袋に巫女服、ぱっつんの黒髪をかきわけて、小さな牛の角が覗いている。

「おかえりなのじゃ、やまだ」
「ただいまっ、くだん」

 その少女をぎゅっと抱きしめて、つむじの匂いを嗅ぐ。
 わたしは、小さくて愛らしい妖怪を飼っている。

 

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是非読んでください(*´ω`*)

あと、ここしばらく小説の発表があまりなかったと思うんだけど、その間に撒いておいた種がそろそろにょきにょきしてくるころだから、夏から秋にかけて怒涛の新作ラッシュがあります。山田からもなにか発表があるかも?

どうぞ、これからも山田えみるをご贔屓に。

 

 ※

 

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えみるさんからの山田への報酬はポイフルで支払われるのですが、今月のFANBOXのおかげでボーナスポイフルがゲットできました。ありがとうございます(*´ω`*)

 

 

 ※

 

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『#まいにちえみるん』ですが、シーズン1が終わりました。

なお、いろいろあってシーズン2も終わりました。

いま抱えている長編ひとつが終われば再開できると思いますので、しばしお待ち下さい(*´ω`*)

 

 

 

 

 ※

 

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夏コミの『クロックワイズ』『ぽっぷこぉーん』についてですが、準備が着々と進んでおります。壁サーですよ、壁サー! 盛り上がりますねえ!

aimiele.hatenablog.com